プレカットCADとの連動

ネットイーグル(株)のOPEN-NET XBASEは、統合化データーベースXBASEで、意匠・構造の各設計CADが双方向に直結・連動しており、構造軸組を組むついでに構造計算もでき、さらに構造データがそのままプレカット工場に直結・連動し加工することができる
XBASEに直結したOPEN-NETプレカットCADは、多くのプレカット機械メーカーとのプレカット加工機・連動加工インターフェース(KZ-IF)を持っているので、ビルダーがプレカットCADまで担当しても、メーカーの異なるプレカット工場とのネットワーク化が可能となる。
さらにKZ-IFによって、プレカット工場がメーカーやプレカット加工機が異なる、他工場に加工の応援など、プレカット工場間のネットワーク化も可能になっている。
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またプレカット加工機の宮川工機(株)は、多くの住宅CADと連携させ、「間取り」や「構造部品」など営業支援CADで入力されたデータを取り込み、プレカット工場での設計作業の軽減を可能にしている。
対応している営業支援CADは、ARCHITREND 21/ 福井コンピュータ(株)、B-MOS /(株)ハウテック、DigiD / 日本ユニシス・エクセリューションズ(株)、SuperSoft / スーパーソフトウェア(株)、Walk in home 2003 /(株)DTS、建築 Vision 2 /(株)コンピュータシステム研究所(旧テクノビジョン)、プランナーシリーズ /(株)ザ・システムなどである。
さらに(株)ハウズ・プランでは、日本ユニシスの「DigiD」で入力した設計情報を、宮川工機(株)の木材プレカットCADシステム「MP-CAD2000」へ引き渡す翻訳システムを開発している。また「MP-CAD2000」で入力された構造情報を再度「DigiD」へ引き渡すことを可能である。
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またスーパーソフトウェア(株)は、スーパーソフトのデーターをプレカットCADに渡すインターフェースを10万円で販売している。対応しているのは、ネットイーグルのXBASE-I/F(平安、ナカジマ、庄田に対応)、宮川工機のMPCAD-I/F、トーアエンジニアリングのTOACAD-I/F、システムハウス福知山のProjectP-I/Fの4つである。
XBASE-I/Fでは、間取り(天井高、床高、領域、種類、その他)、柱(サイズ、高さ、位置、偏心、その他)、開口、屋根(形状、勾配、寸法、その他)、階高等がプレカットCADに引き渡される。
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さらにプレカット加工機の(株)トーアエンジニアリングは、受けて側であるプレカットCADの「トーアCAD標準公開ファイル」を公開するとともに、営業支援CAD側で後悔されている送り手側の各種「公開ファイル」との連動を行ってきている。

二つの住宅設計支援統合型CADの連携

住宅設計支援統合型CADの御三家であるスーパーソフトウェア(株)と(株)シーピーユーは、販売提携を締結し、最先端3DCG技術を持つシーピーユーと、住宅基幹業務支援システム構築実績を持つスーパーソフトウェアが、双方の強みを有機的に組み合わせた新たな住宅トータルソリューションシステムを提案していくことになった。
さらに中・長期的には、住宅建材データベース標準化に向けた協力体制の推進、電子プラン集構築・運営に向けた協力体制の推進、個別顧客向け共同開発体制の推進を行ってゆく。 
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ペーパークラフト・ソフトとの連携

スーパーソフトウェア(株)は、「SuperSoft」の3次元データを、ペーパークラフト作成ソフトの先駆けであるエービーネット(株)の「エービークラフト」にデータ連携させている。これによって施主に立体的なイメージを伝える住宅模型をタイムリーに安価にできるようになっている。
住宅模型は平面的な表現に慣れていない施主にわかりやすい道具として利用されているが、コストと技術の面で設計事務所等に外注することが一般的であった。しかしこのペーパークラフトによって、従来の数分の一のコストでかつ、何度でも、簡便に作成できるようになり、インパクトあるプレゼンテーションを行うことが可能になった。
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汎用2次元CADシステムとの連携

木造戸建住宅を設計している設計事務所や工務店では、フリーソフトの汎用2次元CADシステム「Jw_cad」を使用しているところが多い。福井コンピュータ(株)のARCHITREND 21は、「Jw_cadデータ立体化プログラム」で、Jw_cadデータの取り込みと図面作成後、Jww/Jwcに変換し、Jw_cadに戻すことを可能にしている。
これはJw_cadデータのレイヤ情報から、部材を自動認識して立体パースを作成するものである。3次元の専用データとして読み込まれるので、プレゼンだけでなく、申請図・実施図・積算まであらゆる業務に連携が可能である。
前もって付属の「仕様書入力プログラム」で、部屋・仕上材・部材等、普段使用する部材を登録しておけば、後はナビ画面に沿って部品を選択していくだけで、仕様書通りの図面への変換ができる。
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住宅設計支援統合型CADと他のCADとのデータ連携

住宅設計支援統合型CADによって、建物モデル(間取り、屋根形状、外装材、建具、内装材、設備機器など)が作成されるので、このモデルを他のCADソフトなどで読み込めるデータとして出力させることによって、効率的に活用することができる。
1)2次元汎用CADシステムとの連携
DXFやJWCで出力させることによって、フリーソフトの2次元汎用CADであるJW_CADなどで編集・修正することができる。
2)CGレンダリング・ソフトとの連携
レンダリングのフリーソフト「POV-Ray」に対応した、POVファイルや、3D DXFファイルで出力し「Piranesi(ピラネージ)」で読込み、手書風イメージなどに仕上げるなど。
3)建材電子カタログMediaPress-Netとの連携。
住宅建材、住宅設備などの商品情報カタログサイト「MediaPress-Net」上の2次元/3次元のデータを取り込む。
4)ペーパークラフト・ソフトとの連携
5)プレカットCADとの連携
プレカットCADとの連携には、3つのタイプがある。
①プレカット機械メーカーで作成したファイル仕様での連携。
宮川工機のMPCAD-I/F、トーアエンジニアリングのTOACAD-I/F、ネットイーグルのXBASE-I/F(平安、ナカジマ、庄田に対応)などがある。
②住宅設計支援統合型CADの公開ファイルでの連携。
③CEDXM(木造住宅CAD/CAMデータ連携標準化仕様)での連携。
6)構造計算システムとの連携。
SuperSoft(スーパーソフトウェア)は、富士通エフアイピーの「STRDESIGN」で読み込める、基本情報(基本情報、建物概要、建物規模)、意匠情報(外周、部屋・収納、アルコーブ・ピロティ、特殊壁、柱、屋根、開口、筋違、構造用合板、風圧力算定面エリア)、構造情報(小屋束、母屋、梁、床組、大引、土台、床束、アンカーボルト、布基礎、ベタ基礎領域、外周地中梁、内部立上り、内部地中梁)などの連携データを出力できる。
7)性能計算システムとの連携
Walk in Home(DTS)は、温熱解析ソフトTRANSYS J for Walk in home(クアトロ)、天空率計算ソフトADS-win(生活産業研究所)などとの連携ができる。
8)エクステリアCADとの連携
エクステリア・造園・外構設計のためのエクステリアCAD「RIKCAD21」との連携のため、アーキトレンドZ(福井コンピュータ)、CG2000(シーピーユー)、SuperSoft(スーパーソフトウェア)、Walk in Home(DTS)は、RIKファイルでの出力ができる。
9)見積システムとの連携
個別な共有ファイルで連携も行われているが、積算数量データをEXCELのCSVファイルなどで出力されることによって、工務店独自の見積もりが可能である。
10)施工管理支援システムとの連携
個別な共有ファイルで連携も行われているが、積算数量データをEXCELのCSVファイルなどで出力されることによって、工務店独自にEXCELで工程表作成や実行予算管理が可能である。
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住宅設計支援統合型CADの評価

間取りを入力すると、営業支援のプレゼンから契約図書作成、確認申請図面作成、施工のための伏図作成、さらに積算、見積もりまでほぼ自動的に行ってくれる、住宅設計支援統合型CADを導入する際の期待は、このほぼ自動的にというところにある。
しかしこの自動的処理は、設計や構法のルールに基づいて行われる。そのため自動処理できない特殊なプランや自社独特の構造システムには対応できない。例えば2階の床組にしてもCADによっては、根太なし工法には対応していないものもある。
したがって住宅設計支援統合型CADには、過度な期待はせず、自社に合った使えるところを十分使いこなすということがポイントになってくる。
また価格も10数万円から200万円以上のものまであり、しかも価格と機能とは必ずしも1対1の関係にないので導入する工務店も、どのCADにすべきか迷ってしまうところである。
住宅設計支援統合型CADの重要な機能である積算に関しては、数量を拾う機能を使いこなせば、構造材を除いてそのデータは活用できる。そのためにはプレカットCADとの連携と、積算データがEXCEL形式で出力でき、自社の積算マスターで修正できることが必要である。
もちろん構造計算と連動して伏図を作成するCADもあるが、その場合もルールにのらない設計をすると、解が出てこない。そうした場合、解が出るような設計に変更するといった対応力もCADを使う側には必要である。
住宅設計支援統合型CADの評価の第1のポイントは、なによりも直感で操作できるかどうかである。マニュアルを読まなくても何とか使える程度の簡単さが必要である。
第2のポイントは、自社の設計への対応性である。例えば独立した二つのブロックに共通な屋根がかかる場合とか、中庭のあるロの字型の間取りができるかなどがある。
第3のポイントは、スピードであるが、パソコンの性能向上でほとんどのCADが十分満足できるスピードになっている。
第4のポイントは、自動生成される図面の正確さである。できるならば修正せず使えるものであってほしい。
第5のポイントは、自動生成された図面の修正結果が他の図面に適確に反映されるかである。たとえば部屋の展開図で壁に板の腰壁を付けると、内観パースや積算に確実に連動してほしい。
第6のポイントは、作成された全ての図面がすべてDXFファイルなどで出力され、2次元汎用CADで図面ごとに修正できるかどうかである。
第7のポイントは、積算結果がEXCELに取り込めるかどうかである。EXCELに取り込むことができれば、自社の見積もりシステムとの連動や、施工管理システムとの連動が可能となる。
第8のポイントは、他のソフトとの連携性である。プレカットCADとの連携、構造計算ソフトとの連携、施工管理システムとの連携などがある。

SPACEホーム

「SPACEホーム」は、1990年に建築3次元CAD「SPACE遊」開発・販売を始めた(株)ネットワークの12万8000円と超低価格な住宅設計支援統合型CADである。
間取り、壁、建具、屋根などを入力すると、平面図、屋根伏図、立面図、外観パース、内観パース、鳥瞰図、展開図、平面詳細図、矩計詳細図、敷地図、配置図、基礎伏図、土台伏図、柱伏図、小屋伏図などが自動生成される。
さらにフルカラ3D・CGの動画でウォークスループレゼンテーションができ、DXF、SXF、DIRECTXでの書き出しができる。
また積算用部材自動拾い出し機能で、数量拾い出しが行われ、積算ソフト「みつもり~な」も標準搭載されている。
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OPEN-NET XBASE

プレカットCAD/CAMの開発を行ってきたネットイーグル(株)の「XBASE」はプレカット工場に直結する構造設計CAD搭載した意匠設計CADである。確認申請に必要な設計図書(平面図/立面図/矩計図等)だけでなく申請書(電子データ)もでき、意匠と構造が双方向に直結した、住宅設計支援統合型CADである。
XBASEはプレカット工場と同じ流れをもつCADを搭載、プレカット工場にデータ直結できる構造設計ができるのが大きな特長になっている。土台と基礎データは自動整合され、構造計算から連動されたホールダウン金物の位置など、実施図としての基礎伏図の設計を行うことができる。
積算見積でもXBASEは、木工事を構造プレカットCADで確定し、造作材などは木拾い積算させ、流通に直結できる精度の実行積算を実現する。また構造計算されたデータおよび、意匠データと完全連動し、第三者評価機関の設計性能評価に必要な図書を作成支援するシステムも用意されている。
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プランナーEX

「プランナーEX」は、長崎市にある工務店の住宅CAD関連の子会社として、1982年に設立された (株)ザ・システムの開発・販売している、31万5000円と低価格な、住宅設計支援統合型CADである。
仕様設定、間取り入力をもとに平面図、立面図、外観パース、内観パースの作成、基礎伏図、床伏図、小屋伏図などが自動的に作成される。片流れ天井、船底天井、落天井など特殊な内装の設定も可能である。作成された図面は、すべてDXFファイルで出力できる。
さらに作成した床伏図、小屋伏図に基づき、木拾い処理され、積算数量を自動的に算出される。21万円で別売している見積ソフト「ザ・見積天国」で取込可能なファイルが作成される。さらに数量リストは、標準のテキストファイル(*.txt)、CSVファイル(*.csv)、HTMLファイル(*.html *.htm)で出力できるので、EXCELなどでの見積作成に利用できる。
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B-MOS

「B-MOS」は、設計事務所、工務店のソフトウェアの開発部門として、1985年から建築図面パース作成システムを開発・販売してきた(株)ハウテックが、2002年に開発・販売した住宅設計支援統合型CADである。
ハウテックが無料配布している間取り作成3次元ソフト「せっけい倶楽部」で作成した平面図データをB-MOSで取り込むことができ、施主や見込み客に配布し入力されたデータをもとに、施主の思い描いているイメージが直接実感し、トラブルやミスのない住宅を提供するといったことが特徴になっている。
平面図をもとに、高度なレンダリング処理による高品質なパース画像の作成、平面詳細図や矩計図などを自動作成し、確認申請書用書類、シックハウス対策に関する書類、住宅性能評価のための建物の強度にチェックなどが行える。
さらに平面図と仕様書から連動して自動的に積算見積金額を算出し、顧客の予算に合わせた金額をシミュレーションすることも可能である。積算見積は、数万件以上の部材単価データベースから連動している。価格は29万4000円からとなっている。
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ESTOOL PRO

(株)ロジックの「ESTOOL PRO」は、プレゼンテーション図面から実行予算書まで、ほぼ自動的に作成される、積算を得意とする住宅設計支援統合型CADである。間取りの入力は営業支援プレゼンCADと同様な簡単な操作で、CADに不慣れな人でも使うことができる。
価格は58万円で、設計概要と間取りの入力で、仕上表/敷地図/配置図/平面図/立面図/外観パース図/面積表/建具表/備品表/部屋別見積書/見積書表紙/大内訳書/内訳書/明細書/実行予算書/実行予算内訳書/資金計画書/部材一覧表が出力できる。
さらに38万円の「構造Plus!」で、ESTOOLプラン図から構造材の自動配置・集計ができる。
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Walk in Home

データ通信システムの(株)DTSが開発した住宅設計支援統合型CADのWalk in homeは、(株)アキュラホーム、安心計画(株)、伊藤忠建材(株)などを代理店として販売している。
ダイレクトCG機能で、高画質CGパースを見ながら、瞬間的に屋根の形状、建具はもちろん、外壁の変更等さまざまな変更が可能で、顧客とご相談しながら建物のイメージを検討することができる。
またNTT-IT社開発の手書き認識エンジンを搭載し、専用図面用紙に描いた手書き図面をスキャナで読み取るだけで、3次元パースを立ち上げることができる。さらに許容応力度法による構造計算が簡単な操作で行え、計算結果を伏図へ反映することができる。
入力したデータから平面図や立面図、展開図、建具表などの図面を一括作成することができ、確認申請に必要となる各種面積図や構造平面図・軸組計算図なども作成できる。
さら出力可能なデータ形式も、3D-DXF形式、3DSファイル形式、共有ファイル形式(テキストベース)、宮川プレカットCAD I/F ファイル形式、AJFファイル形式、VRML ファイル形式、DMFファイル形式、RIKCAD I/Fファイル形式、DSWINファイル形式と数多いのが特徴である。
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DigiD

DigiDは、(株)日本ユニシス・エクセリューションズの提供している住宅設計支援統合型CADで、「成長する家モデル」というアプローチにより、営業から実施設計、積算にいたる「家づくり」のすべての業務の連携を実現している。「成長する家モデル」は、形状や属性データを持つコンポーネントによって構成されたもので、DigiDでは提案段階から詳細設計段階へステップが進むにつれ、「家モデル」の仕様がより詳細で精密に進化してゆく。
営業支援として出力されるものを挙げると、仕様書/仕上表、折衝図用図面、見積書作成、立面・内外観イメージのレンダリング画像などがある。
また設計支援としては、平面図、立面図、配置図、敷地図、敷地求積図、面積算定図、屋根伏図、筋違計算書、断面図、簡易矩計図、許容応力度構造計算、日影図、電気設備図、給排水設備図、ガス設備図、複合設備図、展開図、建具表、天井伏図、基礎伏図、原価見積書・実行予算書、性能表示申請書、熱損失係数計算表などがある。
さらに他のソフトでの利用のため「家モデル」をもとに2次元のDXFファイル、3次元のDXFファイルが作成される。プレカット工場とのリンクのためのCEDXMファイルでの出力も可能である。
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SUNCADウルトラW

1970年代に大型コンピューターによる木造住宅用設計支援CADを開発・運用してきた殖産住宅が、1986年に(株)プラネックス技研を設立、パソコン版の住宅設計支援統合型CADであるSUNCADの販売を始めた。
プランニングから積算、確認申請から、施工図、プレカットまでを連動できる一貫システム。光磁気ディスク図面検索システムと手書き図面入力も可能なのが特徴になっている。方眼紙に間取りを手書きするだけで約10分で、平面図・立面図・外観パースを自動作成する。
確認申請までの図面は、デ-タベースの設定に基づいて自動発生し、配置図をはじめ、仕上表や求積図や法的チェック(道路及び北側斜線・採光・高さ等)、筋違等の耐力壁計算などが全て完璧に自動化されている。
さらに施工図も自動生成され、しかも床伏図で大引を追加したり削除すると基礎伏図では束石や束が連動して発生したり削除される。構造材一本一本の取付個所や材断面寸法、さらに割り付け寸法を自動認識し、ほとんど無修正で各伏図ができあがる。
連動した積算システムは同一プランを部材ランク別に3種類の仕様で積算可能で、施主の要望で、間取りは変えたくないが予算が足りないなどの場合、ランクを変更することにより、使用部材ランクの異なる見積を自動作成することができる。
現場でのロス率や板物の拾い出しも可能で、伏図情報に基づく構造材や造作材の木拾い作業も自動化され、内装材は部屋別と部材別で集計できる。
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ARCHITREND Z

ARCHITREND Zは、1987年に建築設計支援システム「Archi-TREND」を販売を開始した福井コンピュータ(株)の住宅設計支援統合型CADで、 全国で約3万社のユーザー実績がある。
仕様を決め、間取り作成を行うと、意匠設計、CGパース、実施設計、確認申請書類作成、構造設計、性能表示書類作成、積算見積作成がほぼ自動的に実行され、しかも図面間のリアルタイムな連動が行われる。設計・プレゼンセットは141万7500円からとなっている。
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自動処理された図面は、3次元モデルを確認しながら作業が行える「パースモニタ機能」で、空間ボリュームを検討しながらフレキシブルなプラン設計ができる。
さらに意匠設計や実施設計と同様に、基本データから各種構造伏図を自動で作成することができ、伏図をもとに軸組図やパネル図といった構造系図面を、早く正確に仕上げることができる。
また基本データをもとに確認申請に必要な計算・判定から図書作成までを自動で行い、作成された図面はそのまま申請図書として提出できるようになっている。日影/天空図、軸組計算、耐力壁計算、シックハウス対策、確認申請書プログラムなどがあり、住宅性能表示に関しても温熱環境計算、性能評価申請書プログラムなどがある。
さらに作成したプランデータをもとに自動集計・積算を行い、見積書も手軽に作成でき、営業見積から木拾い、見積書作成まで可能である。
ARCHITREND Z の大きな特徴は、67社の5万5000点のメーカー建材が、標準建材データベース「Archi Master」として、収録されていることである。
設計図記号はJISで決められており、図面としての最小限の伝達は製図記号でもできる。しかし3次元CADとなってくるとよりリアルな表現が求められる。さらに3次元でのイメージの確認、使いやすさの確認、納まりの確認となると、個々の部品ごとのものになってくる。1対1の対応となれば、積算・見積にもダイレクトに連動することになる。
住宅部品メーカーや建材メーカーにとって、写真を載せた分厚いカタログはかなりの負担になっている。カタログを無くしWebを通じての3次元CADデータの配布で済むならばそれにこしたことはない。
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スーパーソフト

1985年住宅用「スーパーCAD」をとして開発され、さらに1996年に現在のSuperSoftシリーズが発売され、大手住宅メーカーや地場ビルダーを中心に、5000社の稼動実績がある、スーパーソフトウェア(株)のプレゼン、確認申請、性能表示、積算見積、建設リサイクル、耐震耐久診断、各基幹業務等の工務店業務をトータルにカバーする統合型住宅CADソフトウェアである。
図面と積算が一体となった共通マスターと、必要な情報を引き出す用途別マネージャ構想により、各図面・計算書・積算の整合性を保つことができるようになっている。スーパーソフトの実施・積算セットは150万円となっている。
(株)シーピーユーの「MADRIC」、スーパーソフトウェア(株)の「スーパーソフト」、福井コンピュータ(株)の「ARCHITREND Z」の3つはそれぞれほぼ20年の実績を持つ、住宅設計支援統合型CADの御三家といったものである。
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MADRIC・CG2000

1983年にパソコンの住宅設計CADとして、「まどりくん」を発売した(株)シーピーユーの住宅設計支援統合型CADである。
ラフスケッチを描くようにマウスで間取りを入力し、屋根形状を指定するだけで、3Dパースを自動生成することができる。パースや入力した間取りはプラン図として、BMPやJPEG形式の画像データに保存することができ、プレゼンボードなどで活用しやすい。3Dパースは木造、2×4工法、S造、RC造など様々な工法に対応している。
プレゼン時に活用したプラン図と屋根伏図をもとに、意匠設計に用いる1/50の平面詳細図、筋違・ 壁量計算などから、確認申請時に必要な矩計図、建物求積図、そして実施設計に必要な各種伏図まで自動的に作成できる。詳細図は、木造、 2×4工法に対応している。
自動生成された図面は、加筆・修正も自由自在 図面編集機能で加筆・修正し、個別な現場に合わせた精度の高い図面が作成できる。
さらに詳細な積算も自動的に行うことができ、工種別・部屋別・発注先別の集計や見積金額・実行金額・抜き見積の切り替えにも対応している。積算処理結果も自由に編集することがでる。
また品確法での性能表示制度、シックハウス対策の法改正にも対応し、図面をもとに必要な書類を作成することができる。
標準ソフト価格は42万円となっている。
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住宅設計支援統合型CAD

工務店の営業・設計業務を包括的に支援するのが住宅設計支援統合型CADで、間取りを入力し、3次元のCGでのプレゼンから確認申請図作成、実施設計図作成、詳細積算まで工務店の営業設計業務を統合的に支援するものである。
建物仕様と間取りを入力すると、ほぼ自動的に全ての図面が作成される。それぞれのCADの持つ構法ルールに基づいて行われる。そのためCADによっては、個々の工務店の構法に合わない場合もある。また間取りによってはCADの持つ構法ルールから外れ、自動処理できない場合もある。
構造部材については、プレカットCADに間取りデータなどを渡し、プレカットCADで部材の配置と大きさを決めることもできる。こうした場合でも、構造部材以外の数量はかなり正確に拾えることができるので、積算データは使うことができる。
しかし住宅性能表示となると、伏図と構造計算が必要なので、プレカットCAD側から伏図と軸組図データを受け取る必要がある。
また性能計算や構造計算などの機能を持ったものもある。こうした場合は、住宅設計支援統合型CADで部材配置や大きさを決め、プレカットCAD側にデータを渡し、接合金物の配置なども住宅設計支援統合型CADで指示することになる。
しかしこうした機能を持った住宅設計支援統合型CADは、高価格で使いこなすにもそれなりのトレーニングが必要である。

営業支援プレゼンCADの評価

営業支援プレゼンCADは、CADに不慣れな人でも数時間程度で使うことができ、間取りや内外装のイメージを作成し、確認するためのツールである。
そのため第1の評価ポイントは、すぐに使いこなせるかどうかといった操作性である。パソコンで文章作成することができる人ならば、マニュアルなど見ずに直感的に操作できるものである必要がある。
第2のポイントは、部屋、建具、家具などのパーツを配置だけといった操作の単純さである。パーツを選び大きさを変えたり回転させたりするだけで平面図が作成できる方が望ましい。
さらに第3の評価ポイントは動作スピードである。3次元処理となると時間がかかるが、営業支援プレゼンCADはシミュレーション的なところがあるので、変更の結果が即座に出てきて欲しいし、スピードが遅いとウォークスルーも臨場感が出てこない。
また第4のポイントは、パーツデータやテクスチャーデータの豊富さである。そのため多くはWebを通じて新たなデータをダウンロードできるようにしている。
第5のポイントは、平面図から3次元への自動立ち上げの際の対応性である。階高、屋根形状、屋根勾配、軒の出などを、必要な場合フレキシブルに設定できるかどうかである。
また第6のポイントは、営業支援プレゼンCADであるので、結果の綺麗さとどこまでリアリティーさがあるかどうかである。効果的なプレゼンテーションができなければ、営業支援には役立たない。
さらに第7の評価ポイントは、作成されたデータの有用性である。一つはDXFやJWCなど他のCADソフトで使えるデータでの出力、もう一つは他のレンダリング・ソフトでより高度なCG処理ができるようなデータへの変換である。

間取り作成フリーソフト

住宅を建てようという人が、気軽に間取りを作成し、これをもとに3次元の内観パースや外観パースを作成する無料のソフトがWebを通じて提供されている。
「せっけい倶楽部」は、建築3次元CAD「B-MOS」を出している(株)ハウテックのホームページから、ダウンロードできるフリーソフトで、部屋をパズルの1ピースと考えて間取りを配置していくものである。部屋にはあらかじめ家具や装飾品が配置されている。できあがった間取りを投稿し、採用されると「B-MOS」でリアルな外観イメージに変換してくれる。
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http://www.houtec.co.jp./club/index.htm
また「イエスマイハウス」は、住宅設計・積算ソフトの「ESTOOLPRO」を出している、(株)ロジックが提供しているフリーソフトで、平面図の作成および外観パースの作成ができる。データの保存も可能で、1万3440円の製品版「イエスマイハウス」では、さらに内観パース、簡易見積、風水診断、平面図のDXF/JWC出力ができるようになっている。
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http://www.askanet.ne.jp/download/dw_all.htm